フォトファクトリーラルのやさしい撮影レポート
こんにちは。姫路の小さなフォトスタジオ「フォトファクトリーラル」です。
今日は、先日撮影させていただいた、ちょっぴり人見知りな2歳の男の子との撮影エピソードをご紹介したいと思います。
実はこの撮影、ご予約の時点でママがこんなふうにおっしゃっていたんです。
「うちの子、場所見知りも人見知りもけっこうあって…ちゃんと撮れるか心配で…」と。
はじめてのスタジオ撮影、しかも2歳という自我が芽生え始める時期。
とってもよくあるご心配ですし、私たちも「大丈夫ですよ」と、あたたかくお迎えする準備を整えて当日を迎えました。
そして迎えた撮影日、スタジオの扉が開くと、そこにはママの足にぴたっとくっついた小さな男の子。
じーっと私のことを見つめながらも、警戒心たっぷりなご様子でした。
無理に「こっち向いて~」なんてことはせず、まずはそっと距離をとって、スタジオにあるおもちゃを少しずつ近づけていきます。
木の車、音の鳴るボール、ふわふわのぬいぐるみ…。
時には私が「ブーン!」と車を走らせてみたり、「ポーン!」とボールを投げてみたり。
すると、じーっと見つめていたその小さな瞳に、少しずつ好奇心のきらめきが戻ってきました。
10分、15分…。
ようやくママの足元から少しだけ前に出て、おもちゃをひとつ手に取ってくれたとき、「今だな」と、静かにシャッターを切りました。
その時の表情は、まだ笑顔ではなかったけれど、その子らしい「今」がちゃんと写っていて、とても愛おしい瞬間でした。
そして、その後。
遊びの流れの中で、ふいに「きゃっ」と声をあげて笑ったんです。
それはそれは、とびきり無邪気で、少し照れくさそうで、でもうれしそうな笑顔。
その瞬間、ママとパパもびっくりしたような顔で、「笑ったね!」「かわいい!」と声をかけてくれて、スタジオの空気が一気にあたたかくなりました。
私たちにとって、笑顔は“引き出すもの”ではなく、“安心したときに自然と出てくるもの”だと思っています。
だからこそ、ラルの撮影は時間に追われず、遊びの中で、対話の中で、少しずつその子らしさが出てくるのを待ちます。
ママからは撮影後にこんなお言葉をいただきました。
「まさか笑ってくれるなんて思ってなくて…本当にうれしかったです。いつもの姿が残せてよかった。ありがとうございました。」
その言葉に、私たちのほうが「こちらこそ、ありがとう」の気持ちでいっぱいになりました。
撮影って、「いい表情を残すこと」がゴールではなくて、「その時間そのものが、家族にとって楽しかった思い出になること」が本当に大事だと思うのです。
人見知りも、緊張も、ぐずぐずも、どれもその子の「今」だから、私たちはすべてをまるごと受け止めて、ふんわりやさしい写真に残していきたいと思っています。
どんなお子さんも大歓迎です。
もし不安がある方も、どうぞお気軽にご相談くださいね。
フォトファクトリーラルは、すべての家族に安心して笑顔になっていただける場所でありたいと思っています。