お宮参りの際に着物を着ている場合、授乳は確かに少し工夫が必要です。
着物は簡単には脱ぎ着ができないのでお宮参りで長時間外出される場合には少し不安ですよね。
でもせっかくの特別な時!着物を着たい!そんな方のために着物を着た時の授乳方法や、汚れてしまった場合の対処法などをご紹介させていただきます。
授乳用インナーを活用する
着物の下に授乳用のインナーや和装用肌着を着ることで、必要なときにインナー部分だけを開けて授乳がしやすくなります。
インナーを前開きタイプや授乳用のスリットがあるものにすると便利です。
帯の結び方を工夫する
お宮参りでは、通常はフォーマルな帯結び(例:二重太鼓)をしますが、帯の位置を少し低めに結ぶことで、帯を崩さずに授乳しやすくなることがあります。着付け師に相談してみてください。
授乳ケープを使用する
授乳ケープを持参すれば、着物の形を崩さずに人目を気にせず授乳できます。
ケープがない場合、大きめのストールや風呂敷を代用することも可能です。
授乳専用スペースを活用する
神社や周辺施設には授乳室が設置されている場合があります。事前に場所を確認しておき、利用するとスムーズです。
時間を調整する
お宮参りの時間を授乳のタイミングに合わせて計画することで、外で授乳する必要を減らすことができます。例えば、神社に向かう前や帰宅後に授乳するようスケジュールを調整すると良いでしょう。
着物は動きに制限が出やすいため、慌てずに時間に余裕を持って行動しましょう。
授乳後は、着物や帯がずれないよう確認することも忘れないでください。
少し手間はありますが、これらの工夫でお宮参りの日を快適に過ごすことができます!その他不安なことがあれば、ぜひ教えてください 。
着物が汚れてしまった場合は、素材や汚れの種類によって対処法が異なります。慌てずに適切に対応することで、着物をきれいに保つことができます。
汚れの種類別応急処置
【飲み物や食べ物のシミ】
ティッシュや布で優しく吸い取る
汚れた部分をゴシゴシこすらず、ティッシュや清潔な布を軽く押し当てて液体を吸い取ります。
水で濡らした布でたたく
水で湿らせた布を使い、シミ部分を軽く叩くようにして汚れを浮き上がらせます。絶対にこすらないでください。
アルコール成分のウェットティッシュはNG
染料が落ちる恐れがあるため、アルコール成分が含まれるウェットティッシュは避けましょう。
油汚れ
ベビーパウダーや小麦粉を振りかける
汚れに吸着させることで、油を軽減します。軽くはたいて粉を取り除き、その後はプロに相談してください。
泥や砂汚れ
乾かしてから払う
泥は無理に拭き取らず、一度乾かしてから柔らかいブラシや手でそっと払い落とします。
血液汚れ
冷たい水で対応
血液汚れは冷たい水で湿らせた布で叩くように拭き取ります。温かい水を使うとシミが定着する恐れがあるため避けてください。
【自宅でできるお手入れ】
襦袢や半衿の汚れ → 襦袢や半衿が汚れている場合、こちらは家庭用洗濯が可能な素材(ポリエステル製など)が多いです。洗濯表示を確認し、手洗いまたは洗濯機の弱水流で洗ってください。
洗える着物の場合
化繊や一部の木綿着物は自宅で洗濯可能です。専用の洗剤を使用し、ネットに入れて「手洗いコース」などで洗います。
汚れが取れない場合
早めに専門の着物クリーニング店へ
大切な着物が汚れた場合、無理に自宅で落とそうとせず、着物専門のクリーニング店や悉皆屋(しっかいや)に相談してください。
専門業者は、素材や染色に影響を与えずにシミ抜きや丸洗いを行ってくれます。
【応急処置メモを持参】
クリーニング店に出す際は、「いつ・どこで・どんな汚れがついたか」をメモに書いて渡すと、より適切な処置をしてもらえます。
【汚れ防止の工夫】
お宮参りの場合は下にタオルを挟む
赤ちゃんを抱っこする際、よだれやミルク汚れを防ぐため、着物と赤ちゃんの間にガーゼやタオルを挟むと安心です。
食事の際には風呂敷やエプロンを使用
お食事中に汚れがつくのを防ぐため、大きめの風呂敷や前掛けを着物の上にかけておきましょう。
注意点
着物を自宅で洗う場合、縮みや色落ちのリスクがあるため、正絹(シルク)の着物は避けてください。
時間が経つと汚れが落ちにくくなるため、できるだけ早めに対処することが重要です。